目覚めは最悪。
ベッドに就くも中々眠れず、眠りに落ちて一時間で、上のベッドがゴソゴソ。
まさかの深夜チェックインで大迷惑。しかも悠長にシャワー浴びに行くから、いつまで経っても寝られない。
人の事を考えられない人って世界共通なんだなと認識した瞬間である。
部屋は冷房効き過ぎ、昨晩ビール飲んだせいか尿意が収まらない。
結局4時くらいにゴソゴソ音を立ててトイレに行きました。
あら不思議。俺が行ったら二人三人と後に続く。
みんな頑張って我慢してたんだよね。そうだよね。
結局、睡眠時間は2時間あるかないか。
時差ボケも相まって気分は本当最悪でした。
しかも起きたら生憎の雨。
俺はどこ行っても雨男なんだなーとショゲます。
昨日食堂で会った日本人の方と一緒に朝飯を済ませ、いよいよフェンウェイパークに向かいます。
ホステルの最寄駅BoylstonからGreen LineのOutboundに乗ります。※B,C,Dのどれか
目的地はKenmore
降りるや否や既にレッドソックス一色。
起きた時のモヤモヤはどこかに行き、俄然興奮してきました。
駅を出て、人の流れについて行きます。
周りはレッドソックスのパーカーやキャップを身にまとった人ばかり。
なんだこの実家のような安心感。
見えてきました。
グリーンモンスター裏にある通りです。
入場ゲートや売店がいくつかあります。
センター後方から観戦できるBleacherバーもこの通りにあります。
今回はここはスルーします。
しばらく歩くと、一塁方向のメインゲートがありました。
雨だったので皆チームストアで雨宿り。
中々の品揃えでしたが、お目当てのヨーキーウェイストアではない模様。
ずっと行きたかったお店発見!
ここがレッドソックスファンの聖地Yawkey Way Store(ヨーキーウェイストア/現:Jersey Street Store)です。
とりあえず着用するユニフォームを探します!お店に入ると辺り一面に’47 の帽子がズラリと並んでいます。
ちなみに現地の人は大抵’47 を被っています。
理由はボストンが発祥の地だという事と、ご覧のようにnew eraが全く売っていないから。
写真では分かりづらいですが、メチャクチャ広いです。
また’47
お目当て発見!
エイミーとの縁もあり、迷った末ベニー(ベニンテンディの相性)のユニフォームにしました。
エイミー
ボストン行きの飛行機で隣だった二児の母。
飛行機を降りた後も親切にしてくれた心優しいおばさん。
猫の名前はベニンテンディ。
詳しくは【ボストン到着編】中段
ユニフォーム売り場の横にあったメモラビリア売り場で暇をつぶします。
ボストン永遠のアイドル、ビッグパピーことデビッド・オルティーズ。
投げ売りコーナー。
カードコレクターの俺歓喜!
正直大したものはありませんでしたが、かなりの量です。
50枚くらい入ったオリパみたいな物もありました。
行きつけのカードショップにお土産として買っていきました。
入り口上には選手直筆サイン入りの描き下ろしスケッチなんかも。
ヨーキーウェイストアの横に´47ストア
球場に入るとコンコースが広がっています。
カメラ向けただけでこのサービス精神
オルティーズ引退記念に作られた等身大レゴ・オルティーズ
はしゃいでます。
寝不足とか時差ボケとか完全に消えてます。
レッドソックスの歴代ロゴ
左→右に新しくなっていきます。
優勝当時の新聞なども飾られてました。
レッドソックスファンになるきっかけになった上原投手。
割と至る所で見かけます。
雨から守るグラウンドシート(L.L.Bean製)


夢にも出てきたフェンウェイフランク
やっぱメジャーと言えばこのコンビでしょう!
あの偏食で知られるイチロー選手も好んで食べていたというこのホットドッグ。
その後いくつか他のものも食べましたがこれには敵いませんでした。
耳までしっとりしたパンと絶妙な塩加減のソーセージが完璧にマッチしています。
今回座る席
左隣の中年夫婦がビールを見て、「ちょっと味見させてくれよ」なんてジョークを飛ばしてきます。
「いいよ」なんて陽気に返してみます。
初めて来たのになんでしょうね、この居心地の良さは。
アメリカ国歌を一緒に歌い、気分は最高潮。
「あ~来てよかった!」
そうこうしてる内に試合は始まり、空席もなくなっていきます。
ホットドックおじさんとの出会い
隣にいたペイトリオッツ帽を被ったおっちゃんが、僕のトム・ブレイディのスマホケースを見て、「お前ペイトリオッツ好きなのか?」と話しかけてきました。
トム・ブレイディ(Tom Brady)
地元ニューイングランド・ペイトリオッツの伝説的最強QB
俺「明日の試合見に行くんだ」おっちゃん「マジかよ俺は家で見るぜ」
おっちゃん「お前どこ出身だ」俺「日本から来ました」
おっちゃん「日本人がアメフト見るなんて聞いたことないぞ」俺「少ないけど好きな人もいるんですよ」
なんて他愛のない会話を続けていました。
俺「おれいつかボストンに住みたいんです」
おっちゃん「HAHAHAHAHAHAHAHAHA!」
ふと将来の夢を語ったところ。めっちゃアメリカンな感じで爆笑されてしまいました。
しかもこのおっちゃん、一緒に来ていたおじさんに今の会話を伝え、一緒に爆笑し始めました。
そこまで笑われちゃうと馬鹿にされてんのかなーとか思うじゃん。思うじゃん。
そのまま楽しそうに笑ったまま二人でどこかへ行ってしまいました。
その後も周りと一緒に盛り上がりながら、試合を目一杯楽しみました。
6回くらいでしたかね。おっちゃん二人がホットドッグを三つ持って戻ってきました。
なんだなんだ。三つ隣にいた10代くらいの女の子二人にニヤけながら渡しているではありませんか。
結局こいつらただの若い女の子好きかよ、なんて思ってたら
若い女の子「これ、あなたにって」
おっちゃんメッチャいい奴やん。しかも何も言わずにまたどっか行くし。
アメリカンな見た目のアメリカンな笑い方をするおっちゃんから。とってもアメリカンな歓迎を受けました。
真面目にちょっと泣きそうになりました。しかもくれたのちょっと高いやつだし。
おっちゃん、この味一生忘れないよ。
人生最高の一枚
2アウトに追い込み、三振を要求する観衆。
見事に三振を取り、HRを放ったかのように歓声が上がります。
後ろの巨漢のおじさんが盛り上げ上手なのか一緒になって声を出します。
どこからともなく起こるウェーブに乗ったり、ムーキーベッツの好プレーを称える¨ムーイング¨を真似てみたり、¨Let´s go REDSOX!¨の単調な応援歌を歌ってみたり…写真やビデオを撮るのを忘れてしまうくらい楽しみます。
7回裏の「Take Me Out To The Ball Game(私を野球に連れてって)」を歌い終わり、試合はいよいよ終盤。
この後何よりも楽しみにしていた、あの大合唱が始まります。
大合唱スイートキャロライン
Sweet Caroline(スイートキャロライン)
by Neil Diamond
1997年頃よりフェンウェイパークで8回裏直前に歌われるようになった曲。
8回表が終了した時点で観客は立ち上がり、曲が流れ始めます。
勝っていても負けていても、この時だけは皆幸せそうに歌います。
つーかメチャクチャ幸せでした。
説明は不要ですね。動画をご覧ください。
ちなみにホットドッグおじさんも映ってます。
勝利した瞬間、優勝が決まり会場はもみくちゃ。
左・前・後ろとハイタッチした後、右隣のホットドッグおじさんにハグされてしまいます。
ヤダ、親父にも抱かれたことないのに。
気づいたら写真もビデオも全く撮らないまま優勝していました。
でも、この瞬間だけはビデオに撮らなくてよかったと思っています。
そもそも撮る暇なんてなかったんですけどね。
初海外・初フェンウェイパークで地区優勝。
間違いなく人生最高の瞬間でした。
隣のホットドッグおじさんと記念写真を撮りたかったのですが、そそくさに退散されてしまいました。
あれ、俺たちその程度の関係だったの?
なので近くにいた老夫婦に、グリーンモンスターバックでお願いしました。
気に入った!と言われ一緒に記念撮影。
思い出の一枚です。
帰る時も帰ってからも「楽しかった!」と何度も心の中で叫んでしまうくらい余韻が続きました。
しつこいですが、生きていてよかったと思える数少ない一日となりました。
今回の長旅、3週間の予定ですが二日目にして早くもピークが来たことを悟りました。
野球は残り5試合とイベントはかなり控えているんですけどね。
明日も楽しみだなーなんて思いながら熟睡。
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