【徹底比較】カード鑑定会社BGSとPSAの違い【まとめ】

グレーディング
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お願い

本記事は私の知識と経験則を基に書いております。調査や検索を重ねた上で書きましたが、誤った情報を広めない為にも、間違いがあればコメントなどでご指摘下さいますと幸いです。また、「これ書いてないよ」といった事があれば気兼ねなく教えて下さい。よろしくお願いします。

カードの鑑定といえば

世界的に最も有名なトレーディングカード鑑定機関は、当記事の主役BGSとPSAです。

両社ともに古い歴史を持ち、独自の鑑定技術と鑑定基準があります。

今回はそんなBGSとPSAをそれぞれ比較していきます。

BGSとは

Beckett Grading Services

「Beckett」というスポーツカードの月刊誌を発行している会社が運営するグレーディングサービスです。

Beckett Grading Services(米国本社)

グレード(評価)について

BGSは項目評価

PSAが全体評価とするならば、BGSは項目評価

BGSは以下4つの項目(Sub-grade)の平均点で総合評価が決まります。

  • CENTERING(カードの枠ズレ)
  • EDGES(カードの四辺)
  • CORNERS(カードの四つ角)
  • SURFACE(カードの表面)

BGSはグレードによってラベルの色が変わる

  • 黒:PRISTINE(10/全4項目が10)通称黒ラベル
  • 金:PRISTINE(10/3項目が10かつ1項目が9.5)
  • 金:GEM MINT(9.5/全項目が9以上かつ3項目以上が9.5以上)
  • 銀:MINT〜NM-MINT+(9〜8.5/全項目が8以上かつ全項目の合計が34以上?)
  • 白:NM-MINT〜POOR(8〜1)

PSAとは

Professional Sports Authenticator

こちらもスポーツカードにルーツを持つ鑑定会社です。ユニフォームなどのメモラビリアのサイン鑑定でも知られています。

PSA(米国本社)

PSA JAPAN(日本支社)

グレード(評価)について

PSAは全体評価

BGSが項目評価とするならば、PSAは全体評価。

PSAに項目ごとの点数はありません。表記されるのは総合点のみです。

BGSは例えばCORNERSが9の評価を受けていても、他の項目が良ければGEM MINT9.5を取る事ができます。

PSAはカードの状態が全て10の基準を満たしていないとGEM MINTを取れません。

PSAの場合、例えばカードの表面や四辺、センタリングが10の基準を満たしていても、四つ角(CORNERS)が9の状態だと全体評価が9になります。

要するにどこか一つ明確な欠点があれば、PSAではGEM MINTを取る事はできません。

そもそもグレーディングのメリットとは

  • 市場価値が決まる
  • 密閉ケースで劣化抑制
  • カードの状態が客観的に評価できる
  • 相場が調べ易く売りやすく買いやすい
  • 真贋が担保されている(PSA)
  • 補償を受けられる場合がある(PSA)
  • ケース入りで揃えれば統一感がある
  • 10の評価を取ればカードの終着点になる

状態が客観的に評価できる市場価値が決まる

カードは水物と言いますが、売り買いする際に一番重要視するのはカードの状態だと思います。

多少高くとも美品や完品を集めたい。

そう思っても、ネットで買う際は実物を手に取れないので、出品者の主観的な評価を基に状態を判断するしかありません。

TCG界隈でよく見かける「美品(プレイ用)」

これ以上アテにならない言葉はないと思います。美品なのかプレイドなのかどっちだよと。

こういうの古いカードだと大体傷物が届きます。

僕も遊戯王を集めていた頃、頭が禿げそうになりました。

相場が調べ易く売りやすく買いやすい

グレーディング済みのカードは状態が数値化されている為、当然素人が自己鑑定した美品よりも状態の判断がし易く、尚且つ買う際も売る際も相場を調べやすいです。

〇〇〇PSA10で検索

それは要するに買い易さ、イコール売り易さにも繋がります。カードの売買がトレカの醍醐味である以上、個人的にはグレーディングをしない理由が見つかりません。

注意してほしいのは「PSA10やBGS10=完璧」ではないという事。

PSA10やBGS10のケースを割って、カードの状態を確かめた事はありませんが(そもそもBGS10に至っては持っていない)、少なくとも軽い傷や白カケがあったりしてもPSA10は取れます。

【鑑定結果】PSA鑑定に出してみた①

【鑑定結果】PSA鑑定に出してみた②

【鑑定結果】PSA鑑定に出してみた③

BGSに関してはかなり適当な鑑定をしているので、仮に全体評価10が付いていても僕は全くアテにしていません。

全体評価10+密閉ケース=カードの一つの終着点

「10=完璧」という訳ではないと上で書きましたが、それ以上の評価がないのも事実。要するに終着点です。

特にBGS10(Black Label)は別格です。

ただ、BGS10はPSA10に比べて数が少なすぎるので、希少性はありますがその分買うには値段が高くコスパが悪いのでメリットを感じません。

BGSは9.5がPSA10に該当するポジションになります。ですが、BGS9.5=PSA10という訳ではなく、状態に関してはむしろPSA10>BGS9.5PSA9という認識で概ね間違いありません(詳しくは後述)。

実際、海外でカードを購入する際は「○○ PSA 10」と検索される事が殆どです。個人的にはカードを集める際、BGS10よりBGS9.5、BGS9.5よりPSA10を優先して集めます。

ケースの違い

表面

裏面

薄型(35pt)カードの場合

  • BGS・・・縦131×横83×厚さ9(mm)
  • PSA・・・縦135×横80×厚さ6(mm)

厚型(180pt)カードの場合

  • BGS・・・縦131×横83×厚さ11(mm)
  • PSA・・・縦135×横80×厚さ10(mm)

グレードの比較

どちらも最高評価は10、最低評価は1

一般的にBGS10は滅多に取れません。なので実質的なBGSの最高評価は9.5という認識で合っていると思います。

GEM MINTはPSAなら10/BGSなら9.5です。

評価の難易度

諸説ありますが、個人的にはこれが結論です。

BGS10(黒)>越えられない壁>BGS10(金)>PSA10≧BGS9.5(True GEM)>BGS9.5≧PSA9>BGS9>BGS8.5≧PSA8>BGS8

True GEM=4項目9.5以上(10が一つあるとTrue GEM+、二つだとTrue GEM++)

PSA10を基準とした時、BGS10()PSA10.5BGS10()PSA11と捉えると分かりやすいです。

PSA10をA評価とし、BGS10(金)はS評価、BGS10(黒)はSS評価と捉えても良いかもしれません。

BGSの特徴

  • 総合評価とは別に評価項目が4つ明記される
  • 項目評価が10付く事は少ない
  • 0.5ずつ評価される(10/9.5/9/8.5/8….)
  • 10 PRISTINEは黒ラベル(全項目10)と金ラベル(3項目10)がある
  • 10 PRISTINEは殆ど出ない→9.5 GEM MINTが実質的に最高評価
  • どこか明確な欠点があっても他の項目が良ければGEM MINTが取れる

PSAの特徴

  • 総合評価のみで項目評価はない
  • 1ずつ評価される(8.5のみ存在する)
  • どこか明確な欠点が一つでもあるとGEM MINTは取れない(裏面は結構甘い)

鑑定基準の違い

BGSの特徴

  • CENTERINGが悪いとそのまま数字に出る
  • 表面の傷もある程度許容される(SURFACEの項目評価は振り幅が大きい)

PSAの特徴

  • パッと見の状態が肝
  • 表面は厳しいが裏面は比較的寛容
  • CENTERINGは比較的寛容
  • 厚型カードは側面も評価対象(減点されがち)

サービスの比較

両社共通のサービス

  • サイン鑑定
  • リホルダー
  • バルクサービス
  • ミニマムグレード
  • クロスオーバー鑑定
  • オーセンティックラベル

受付先の違い

PSA

BGS

料金の違い

PSA日本支社

PSA代行(スポーツカードMINT)

PSA代行(グレサ)

BGS代行(Rookie Star)長期休止中

BGS代行(グレサ)一時休止中

アフターケアの違い

こちらの記事にチラッと書いています。

【やり方・注意点】BGSとPSAのケースを開けてみた【改訂版】

金銭補償の有無

  • BGS:なし
  • PSA:あり

市場価格の比較

グレードの難易度とほぼ同じ推移になります。

BGS10(黒)>越えられない壁>BGS10(金)>PSA10>BGS9.5>PSA9>BGS9>BGS8.5>PSA8>BGS8

価格が高ければ高いほど、その差は開きます。

2011 TOPPS UPDATE Mike Troutの場合(2021年9月頃の相場)

どちらがオススメか

状態が良い物はまずPSAへ

【表】CENTERING>SURFACE>CORNER>EDGE

【裏】CENTERING>SURFACE>CORNER>EDGE

の順でカードを自己鑑定します。

【表】CENTERING>SURFACE>CORNERSまで特に問題がなければPSA10が取れる可能性が高いです。

【表】CENTERING>CORNERS>EDGESが良く、SURFACEに少し難がある場合、BGSを推奨します。

まとめ

両社とも一長一短があります。

  • 両社ともに絶賛遅延中
  • BGS10は滅多に出ない
  • PSA10は表面が良ければ比較的出やすい
  • GEM MINTはPSAが10、BGSが9.5
  • 市場価値はPSA10>BGS9.5
  • 状態に自信があるならPSAへ
  • BGSの方がケースは頑丈
  • PSAの方がカードが綺麗に見える
  • PSAはスリーブなし、BGSはスリーブあり
  • PSAはアフターケアあり、BGSはなし

お察しの通り、私がPSA信者かつBGSアンチな事は否定しませんが、それでもカードによってPSAとBGSを使い分けています。

やはりどのカードであったとしても、より高いグレード(評価)を得たいからです。

そして、カードを鑑定に出すなら実質的にPSAとBGSの二択です。それ以外はおすすめしません。

もし、あなたが鑑定にハマったなら実際にどちらも使ってみるのをおすすめします。

コメント

  1. まさ より:

    俺夫さん、こんばんは。
    いやー!このまとめ素晴らしいですね!個人的には有料でも拝読したいレベルです。どうもありがとうございます!
    実は最近PSA9のとあるカードを入手したのですが、センタリングの若干のズレ以外すごく良いカード(私の超素人確認ですが…)なので再鑑定にトライしたいなと思っておりまして…
    俺夫さんのご見解がとても参考になります!

    • 俺夫(おれお) より:

      まさ さん、こんばんは。
      お褒めの言葉ありがとうございます!
      まだ未完な部分があるので定期的に加筆修正していくつもりです。

      PSA9のカードは「鑑定士によるブレ or どこか欠点がある」のどちらかなので、状態を見極める際は強い光に当てる等して入念にチェックした方がいいです。ケースを挟んだだけで見えなくなる傷も意外にあるので、注意が必要です。ルーペを使うと分かるとか分からないとか・・・。

      実際に自分で鑑定に出したカードなら状態も分かるんですけどね・・・購入品はリスクがあります。トライしようとしてるのに脅かしてすみません。苦い経験がある物で笑

      • まさ より:

        俺夫さん、お返事ありがとうございます。
        このような経験に基づくアドバイスは大変有難いです。
        まとめ、何度も読み返しております笑!!

  2. やまだ より:

    俺夫さんお世話様です。
    昨日8/8まで行き今朝4月分の結果出ました。
    カード自体は数千円の大本命MTGは残念ながら9
    数十円から数百円の安いカードだけどお気に入りのMTGは10でした。
    もう一枚、遊戯王の保険的に送ったのも10
    初PSAで2/3が10でした。
    ドキドキしながら結果開いて最初のカードの9が見えた時はガッカリしました笑
    でも保険的に送ったのは10取れると思ってましたが大本命ではなくてもお気に入りで10取れたから良しとします。
    7月分は数万のカードがあるのでそれも期待です。
    まあそれも10厳しいんですけどね。
    とにかく初参加で10取れたので嬉しかったです。

    • 俺夫(おれお) より:

      やまだ さん、お疲れ様です。

      無事GEM MINT取れて良かったですね。
      やはり少数といえど全て10は中々難しいですよ。10取れたカードがご自身の指標になると思いますので、大切にされて下さい。

      しっかりと状態を見極めて出してる方なら、恐らく回を重ねる毎に10取得率は上がると思います。仮に9を取った時に、それが鑑定士のブレなのか単純に基準を満たさなかったのかも分かってくるはずです。

      グレーディングを通してやまださんのカードライフが更に充実する事を願っております。
      何より、当ブログが少しでもお力になれたのなら幸いです!

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